20世紀少年




大阪に再び万博が開催されることが決定しました。

1970年の大阪万博は高度成長の終わり始めた頃。

私の幼い頃、万博会場の近所に住んでいたので

開会式のブルーインパルスという戦闘機が放つ

色煙のパフォーマンスを間近で観ました。

もちろん、万博にも連れて行ってもらいました。


昭和時代の懐かしさどころか

平成時代も終わりをつげます。

大阪万博の頃は私の人生にとって影響の大きい頃で

当時を懐かしむものには気持ちが盛り上がります。

そんな気持ちを体感させてくれる映画があります。

20世紀少年」。

週刊ビックコミックスピリッツで

浦沢直樹さんが連載していた人気漫画を映画化したものです。



 スピリッツで連載中に夢中になって読んでいた名作だけに

映画化されたものがどういう風になるかとても興味ありました。

なんでも60億円をつぎ込んだ3部作で

キャストも漫画そっくりということでますます期待がたかまります。



主人公のケンヂ役の唐沢寿明さんの

ダメ男ぶりが少し違和感がありました。

けっして悪い演技ではないのですし

ケンヂ役に抜擢したのも無難だとはおもうのですが

なんというかロックをやっていた男に感じないのです。


それでもストーリーの面白さでグイグイと引き込まれます。

映画全体としては原作とイメージが違い残念に思うことがあることが多いですが

今回はそういうものはありませんでした。

原作が面白いのでおそらく

原作を読んだことのない人には結構面白いかもしれません。

感想としては一度読んだ漫画を1から読み直した感じ。


原作の浦沢さんの漫画は

ストーリーや作画が映画的なので

映画化するには原作をそのまま活かすしかない気がします。

一方、大ヒットした三丁目の夕日も漫画が原作ですが

絵もストーリーも漫画らしい漫画なので

映画としての工夫の幅が広げやすかったんじゃないでしょうか。


それにしても子供の頃の懐かしいシーンが

たくさん出てきますが

原体験として懐かしむ年齢はいくつくらいまでなんでしょうね。