草津宿


草津」と言えば

草津温泉」と応える方が多いはず。

今回の草津は温泉にあらず、

昔の宿場町にあたります。

場所も琵琶湖のある滋賀県



草津宿があるこの場所は

今でいうターミナル駅のようなところだったらしい。

江戸時代、江戸から京都までの道は

海側を通る「東海道

山側を通る「中山道」があります。

これらの道が交差するのが草津



京都が首都であった頃から琵琶湖周辺は

天下取りの重要なポイントでした。

江戸に首都が移ってからも

西にある各藩が参勤交代で通る道でもありました。

草津は参勤交代で各藩のお殿様が泊まる場所があり

現在も草津宿の本陣として残されています。




JR草津駅から徒歩10分くらいに

本陣があります。

今は普通の道路ですが東海道中山道の交差する場所もあります。

宿場町だったので古い屋敷や店が残されていて風情があります。


草津宿本陣に到着。

田中七左衞門本陣(草津宿本陣)は国の史跡。

2軒あった本陣のうちのひとつで、現存する本陣としては最大級らしい。

弘化三(1846)年の旧姿に復原され、平成8年(1996年)から一般公開されています。

「大福帳」には、浅野内匠頭吉良上野介土方歳三など歴史上重要な人物の名前も多く残っています。




外観は昔の庄屋のよう。

玄関は古い趣はあるもののいたって質素な感じです。

赤い絨毯が敷かれた長い廊下。

両側に各部屋があります。



廊下の突き当たりに大広間と

お殿様の部屋があります。

時代劇によく見かける少し段があって

2畳ほどの畳に座布団のある一角。

そう、お殿様がよく座っているあの部屋も本当にあるのです。



家来衆の部屋があり、

昔のトイレ、厠もある。

男用の立ち小便の便器は木製です。

面白い。



中庭には箱庭のような空間や

生け花が品よく飾られています。



カマドのある台所もちゃんとある。

参勤交代は外様大名を団体で旅させることで

財力を使わせて余計な権力をそぐ役目がありました。

当時の大名が食べていたという食事も再現され

模型で展示しています。

とても贅沢な食事だったらしい。

現在からすると定食レベルの食事。

いかに現代が恵まれているのかがわかります。



草津周辺には他にも本陣や旅籠が残っています。

江戸の旅気分を味わうには良い場所です。