河童が覗いたシリーズ 妹尾河童


近場であれ、海外であれ旅行というのは
とても楽しくて良いものですね。

記念に写真を撮ったり絵はがきを書いたりして
旅行の思い出を残したりします。

たとえば旅行で泊まった部屋を
真上からスケッチを描くなんかどうですか?

「そんな器用な人いない、変だよ」ってだいたいの人が答えますよね。
そういう人がいるのです。
妹尾河童さんの「河童が覗いたシリーズ」がそうです。


インドやヨーロッパなど旅に出た河童さんが
泊まった安いホテルから有名な建物などを
真上から緻密にスケッチをしたものに
河童さん自ら手書きされた本文が添えられた構成になっています。

さすがは舞台美術のプロ。
巻尺を使って現地で寸法をとり
実に正確に再現されています。

本文もわざわざワープロで打ったものをプリントして
その上に紙を敷きペンでなぞっています。

置物の細かいディテールからベッドのしわまで再現されていますので
写真で部屋を撮るよりも臨場感が沸いてきます。

旅行の他にも
有名人の仕事場だとかトイレとか取材をしながら
書いたものがあったり
眺めてもよし読んでもよしという面白いシリーズです。
お鍋のレシビなんかも真似したくなります。



ちなみに「河童」いうのは本名です。
子供の頃からあまりにも「河童」と言われ続けたため
わざわざ改名したそうです。