レトロ浪漫 中之島タイムトラベル 5


第九ポイントである「大阪市中央公会堂」に向かいます。


公会堂に向かう前に少し中之島の公園をぶらつきます。

数年かけてリニューアルをするので一部工事中。

大きなビル郡にはさまれたオアシスという感じ。

屋台村のようなイベントが行われていました。


冷たい風をうけながら歩いていくと

特長のあるアーチ状の屋根とレンガ壁が見えてきます。

大阪市中央公会堂」です。






中央公会堂は中ノ島の代名詞とも言われる建物。

一時取り壊しを検討されたのですが2002年に修復されてよみがえりました。

ここは学生の頃、イベントなどでよく訪れました。


ネオ・ルネッサンス様式を基調にしたバロック的な壮大な建物で

ヨーロッパのオペラハウスのような内装は国指定重要文化財

選ばれているのもうなずけます。

解説を聞いてみると

中央公会堂の意外な歴史が・・・。


明治44年、株式仲買人として若くして財を得た岩本栄之助という人が

アメリカのカーネギーホールの創設者カーネギーに感銘して

いろんな人々が利用できる多目的ホールを創設するとして

当時の100万円を寄与しました。


しかし、第一次世界大戦のため相場が変動し失敗した岩本氏は

公会堂完成するのを見ずに自害したという悲しい歴史があります。


創設の逸話を聞いて公会堂に対する印象が変わりました。

近代的な建物が増えていく中

未だに親しまれ活用されているレトロな建物たち。

来年は平成時代が終わり

新しい元号となります。

優れた建物は時を経ても受け継がれていくのでしょうね。