2009年 岐阜県大垣探訪 その2



大垣駅前で昼食後、

さて、大垣城はどこか? と探していると

商店街の路地はずれにひょっこりとお城の入口が…



過去に行ったお城は開けた土地にドカンと

城がかまえているという印象ですが

そういうイメージで大垣城を探していたのですが少し拍子抜け。


城への入口は街中にあるお寺のような印象です。

高い木々の間を抜けると小ぶりな天守閣が現れました。



観光用の冊子によると4階建て。

大垣城関ヶ原の合戦で西軍の将石田光成が合戦前に本拠としていた城です。

関ヶ原のあと焼失しましたが江戸時代に再築。
 
それから昭和20年に戦災で焼失するまでは国宝に指定されたほどの名城とのこと。



建てかえられた現在の城は残念ながら内装はコンクリート


2階へ上がるとモニターが数台置いてあり

映像が観れるようになっています。

関ヶ原の合戦を解説したものでテレビゲームのように

知りたい内容のボタンを押すと映像が流れる仕組み。


私たちは関ヶ原の合戦

石田光成の視点でシュミレーションをした映像を選択しました。

ヘッドフォンをしながらCGを駆使した映像はテレビゲームそのもの。

合戦前の布陣からはじまり、ナレーションは光成自身が語っています。

時間経過で話が流れているのでなかなか面白い。



そう思って観ていたのですが少し気になることが…

光成は合戦前からお腹の具合が悪かったらしく

おもらしをしたという…

そういったセリフが何度か入ってくるのです。

リアルなんだけどそんなに語らなくても…



司馬遼太郎さんの「関ヶ原」で読んだ光成像が変わってしまう。

曲がったことが嫌いで、頭のきれるクールなイメージが

少し人間味を感じることになりました。

天下分け目の西側のトップだったのだから

どんな人間でもそうなってしまうでしょうね。




映像をみたあとは兜や刀などの展示物を見ます。

合戦で使われた火縄銃や槍などのレプリカが作られて

手にもって実感することができます。



火縄銃は思ったより軽く見たところシンプルな作り。

槍は結構軽くて長い、

馬に乗って戦う時には刀よりも槍のほうが

使い勝手がよかったかもしれません。


最上階へ上がると四方の景色が観れて意外と絶景。


各方位には簡単なスケッチとその場所の地名が書かれています。

関ヶ原の方向を見ましたがビルだらけで殺風景。

でも400年以上前にこの場所で合戦が行われていたことを考えると

少しロマンを感じました。


次回へつづく