歴史街道 比叡山へ その3


延暦寺へ行く道を歩き出します。

比叡山のふもとは、雪など考えられない天気が良かったのに

山の天気は変わりやすいとよくいったものです。



延暦寺の入場口に行き着いた時には、雪は本降り。

観覧券を購入するときには、雪まみれになっていました。

見かねた受付の方が、傘を貸していたけるとのこと。

「そういえば、おりたたみの傘もってたのに

雪の時に傘をさすという発想がなかった・・」

自前の傘は小さくて弱いので、ありがたく傘を借りました。


道は雪で滑りやすくて歩きにくい。

少し進むと、大きく開けた所にでました。



広場にいくつかのお堂が囲むようになっていて

中央でたき火をしていて、皆、暖をとっています。



延暦寺は、平安時代の初期に僧侶最澄によって建てられました。

日本天台宗本山寺院。

教えである天台法華のほかに、禅や念仏、密教も行われ

仏教の大学のような場所のようです。

延暦寺は、比叡山の西と東側、少し離れた横川という所を含めての総称。

今回、訪れたのは比叡山の東側にある「東塔」。



国宝である「根本中堂」があります。

まずは、大黒堂でお線香をあげるため入ります。

靴を脱いで、ガラガラと引き戸をあけて中に入ります。

この大黒堂は、大黒信仰の発祥地。

こちらのご本尊は「三面出世大黒天」といわれ

大黒天、毘沙門天、弁財天が一体となった姿となっています。

大黒天(スリムで凛々しい)を中心に鎌を持つ弁財天と槍を持つ毘沙門天の像。

食(大黒天)、勇(毘沙門天)、美(弁財天)のあわせた力で

開運をいただけそうです。

香をたて、しっかりとお参りしました。


吹雪となってきました。

雪で前が見えません。

坂道を上がり、大講堂のほうへ向かいます。


向かう途中、鐘突き堂の前に行列があります。

ときおり「ゴーン」と鐘が響き渡ります。

参拝者が鐘を突くことができるらしい。

すべて回ったあとに鐘を突く事にします。



大講堂に到着。

山麗坂本の賛仏堂が移築されたものです。

堂内には、高僧の肖像画が飾られいます。

浄土真宗の開祖である親鸞や浄土宗の法然など


名だたる僧がここで修行されたんだそうです。

お参りする前に、堂内にある関連商品の販売所を見てまわります。

よさげなお数珠を発見。

自分のお数珠を紛失していたので購入しました。


早速、そのお数珠を手に線香をあげました。

なんとなく力がみなぎる気がしました。


あと少し上に阿弥陀堂があるので

そちらに向かいます。