大阪歴史博物館 その1


大阪市営地下鉄の「谷町四丁目」駅に一風かわったビルがあります。



大阪の歴史を集めた施設「大阪歴史博物館」。

歩いて行ける距離に大阪城があります。

ビルの上から見ると、人の目の形に似ているかもしれません。


ビル入り口付近に、

古そうな建物が展示してあります。

高床式で茅葺き屋根です。



法円坂建物群」が館内北から発掘され

そのうちの1棟が復元されたものです。


今から、1350年前の飛鳥時代

宮殿や水利施設などが見つかっています。

復元されているのは、倉庫。

小動物の侵入を防ぐために高床式にしているのが

当時の家々の雰囲気を想像させてくれます。

ビルの地下では、一部掘り出したままの状態を見ることができます。


入場券は1階で購入しますが、

展示を見るのは、10階までエレベーターで上がり

順番に降りてくる観覧方法をとります。

古い時代から近代までの大阪の歴史を知ることができるそうです。



エレベーターで10階へ。

10階は「古代フロア」 テーマは発見!難波宮大極殿

エレベーターのドアが開くと「大阪難波」という、

レリーフがお出迎え。


レリーフの裏には、

モニターがあり大阪の簡単な歴史の流れを知ることができます。


そして、難波の宮の時代という看板の向こうを見ると

朱色の円柱に囲まれた、宮殿の部屋が広がります。



奈良時代難波宮大極殿を復元したもの。

朱色の円柱は、直径70Cmもあります。

天井の柱も当時を偲ばせる装飾と組み方。



なんといっても、リアルに再現された当時の衣装を着た人形です。

顔が、リアルすぎて本物の人間のようで少し怖い。

とわいえ、ビルの中での再現なので柱の向こうには、

窓から現在の大阪の街並が見えていて、なんだかおもしろい。



難波宮は、歴史の教科書で嫌でも習う「大化の改新」によって

難波に都が移された645年に建てられたもの。

大阪の地名の「難波」というのは

そこから来ていたのかと、

授業でうけた記憶が飛んでいたのでした。


時折、スクリーンが降りてきて

当時の儀式の解説をしてもらえます。

船形の埴輪や奈良三彩の壷など

発掘されたものが、別フロアで展示されています。


部屋全体が大極殿になっているとは

どぎもをぬかれました。


9階へ移動です。

「中世/近世の時代」のフロアとなります。