歴史街道 伏見稲荷大社


私が幼い頃、

父が初詣のお土産に、見た目にグロいものを買ってきていました。

それは、すずめのやきとり。

肉片ならやきとりとして食べれるのですが、

毛をむしったそのままを焼いているのです。

痛々しくて食べれなかった記憶があります。


このやきとりが名物としているのが、

京都にある伏見稲荷大社

商売繁盛と五穀豊穣を願って、

お正月の期間限定で、店頭に並びます。

最近では、外国からの輸入したものをやきとりにしていたらしいのですが

品薄となり、取り扱う店が減り存続が危ぶまれているそうです。



JR京都駅からさほど遠くないにもかかわらず、

初の伏見稲荷大社となりました。


1300年にもわたって「お稲荷さん」で親しまれていたこの神社。

初詣には大変、賑やかなものとなります。

京阪電車伏見稲荷」駅、JR「稲荷」駅から下車すぐにあります。



駅を降りると様々な土産店や神社関連のお店が連なります。

稲荷といえば、きつね。

かわいいキャラクターの商品が店先にならびます。



そんな中、目にとまった店が手作り京豆腐のお店。

豆腐ドーナッツや豆腐ソフトクリームの看板につられ、

店先によって見ると

店主らしき人が、しきりに店のアピールと

ソフトクリームを宣伝しています。

豆腐のソフトクリームが、美味しそうなので購入してみます。

店主さんによると、逆さまにしても落ちないソフトクリームらしい。

購入後、逆さまにしてみると、たしかに落ちない。

数日後に、テレビ番組で取材を受けと自慢していました。

落ちないのは、豆腐のねばりのおかげ。

味は、甘みのあるお豆腐を食べている感じです。

口当たりも滑らかで、美味。



少しぶらぶらと歩くと、やがて鳥居が見えてきます。

朱色に彩られた建物が現れます。

思ったより広くてりっぱです。



本殿前のきつねの像が、りりしくてリアル。

怖いと苦手にする方もいるかもしれません。



「おもかる石」というものが、敷地内にあります。

灯籠の前で、願い事を念じたあと

頭石をもちあげて、思っていたよりも軽ければ願い事が叶い、

重ければ叶わないという試しの石。



本殿にてしっかり祈願。

稲荷大社で、もうひとつの名物は「千本鳥居」。

コマーシャルでも紹介されているので

ご存知な方もおられるかもしれません。

鳥居がいくつも、つらなっている場所。



いつかくぐってみたいと思っていたので、

さっそく、歩いてみます。


数メートル歩けば、終わるのかなとおもっていました。

ひたすら、鳥居の道が続きます。

知らないうちに、坂道となり険しくなってきます。


「ハア、ハア」と思いながら

景色をみると、いつのまにか京都の街が眼下に広がっていました。

山道であっても鳥居は続く。



途中で「さるに注意」という看板も。

街中から、完全に山へ移動したようです。

小さな神社があったので、一休み。

そこのきつねの像がユニークです。

なぜか、笹をくわえて身体をそらせています。



訪れた時間が遅かったので、

このまま進むと暗くなりそう。

引き返して下山しました。


気軽に立ち寄って、ちょっとした山歩きになってしまいました。