長浜へ行く その8



大きな万華鏡の近くに大通寺というお寺があります。


お盆の時期だったので、

ご先祖様の供養をかねて訪れることにしました。


商店街の路地をぬけるまっすぐな道の向こうに


寺門がみえてきました。






なかなか古そうな門構え。




門を抜けると広い庭に出ました。





大通寺は真宗大谷派の長浜別院です。

湖北に仏法を説き広めるための道場。

京都の東本願寺を本山と仰いでいます。




「長浜の御坊さん」と親しまれているそうです。


手洗い場や廊下を外観で見る限り、

そうとう古そうなお寺だと感じます。






それもそのはず、本堂(阿弥陀堂)は国の重要文化財に指定されています。

古いお寺というと京都を連想される方も多いと思いますが

意外と滋賀県重要文化財に指定されているものが多く

まわりの景観も古いままなので

穴場だと思います。



蓮池にある鐘堂。

今年の夏は暑すぎなのか蓮が力がありません。


本堂は重要文化財だけあって

優雅で気品のある建物です。





手をあわせご先祖様の供養を済ませました。


今回ここに来たのはもうひとつの目的があります。

別棟で狩野派という日本画家たちの作品が展示されています。



味のある廊下を通り、別棟へ。


とても広い大広間にでました。

江戸期に本願寺から移送されてきたもので

ここも重要文化財




ふすま絵が見事です。

えだぶりのいい木を一面に描かれていて

パノラマ感がすごい。

時代劇に出てくるお殿様へ謁見する部屋のよう。





見事に細工されたお重や篭が展示されています。

中央に網が張られている屏風も艶やか。





奥へ進むとたくさんの部屋があります。

そこに狩野派の絵師達が描いた作品が展示されたり

襖に描かれていたりします。



日本画がそれほど詳しくないのでなんともいえませんが

描かれている鶴や猿など

とてもリアルに描かれています。





お猿さんの絵が気にいりました。

目の前にいるような気持ちになる絵。



大通寺を出ると空腹でお腹が鳴りました。

どこか食べる所がないか見渡すと

「五つ星 ふわっとろ オムライス」という看板に目が。





蘭亭さんでオムライスを頂く事に。

外見も内装も町家風。

天井の高いです。





オムライスが運ばれてきました。

丸いお皿一面に広がる卵が半熟。

その上に特製のデミグラスソースがかけられています。


ライスの具材には近江牛が使われていて

肉の旨味がうまくマッチしています。


ファファの美味しいオムライスでした。





日が傾いた所で家路につくことにします。


初めて訪れた長浜でしたが

イメージしていたものよりはるかに素晴らしい所でした。