京都 六波羅蜜寺
お坊様の口から小さな仏様がたくさん出ている像をご存知ですか?
私の小学生の頃の教科書に写真が載っていた気がします。
清水寺と建仁寺の間くらいにある、あまり目立たない小さなお寺。
空也上人自らの作とされている秘仏「十一面観音立像(国宝)」がご本尊。
源平の両陣営、仏師集団「慶派」との繋がりが深く、
優れた仏像を多数所蔵しています。
入口の正面にある護摩堂には、
都七福神のお一人である「六波羅弁財天」さんが祀られています。
水を司る女神さまで、技芸のご利益があるとされています。
まだ新しい小さな像で、金色に輝いています。
手に楽器らしきものを持っていますが、
どことなくサックスのようにも見えました。
そして、比較的新しい菩薩像が出迎えるように立ち
安らかな癒しを与えていただいているようです。
その横に一願石。
いろんな神社仏閣でみかけた、
一周回すとお経を読んだことになるという石です。
護摩堂と本堂の奥には、お地蔵さんたちが並んでいます。
巨大なものから、小さくたくさんのお地蔵様。
貴重な仏像たちが収められた宝物館は、本堂の裏手にあります。
六波羅蜜寺の「本堂」。1363年再建のもので、
1969年に解体修理を行ったため、かなり美しい色彩が残っています。
改修から40年近く経っているはずでが、
色が鮮やかです。
本堂前の2ヶ所に、こんな石が入ったものがあります。
一見、意味が分からないのです石に願い事を書き込んだものもありました。
六波羅蜜寺の本道裏にある「宝物館」。
それほど広いスペースではありませんが、十数体の素晴しい仏像ばかり。
六波羅蜜寺を出て数メートルの所にある「子育飴」の店。
乳飲み子をかかえたまま、
死んでしまった母親が
幽霊になっても子供を育てたいと願い
飴を与えて育てたという伝説の飴です。
4畳半もないくらいの古い店に
気さくなお婆さんがいて
売っています。
甘さ控えめで、後口のよい素朴な飴です。
六波羅蜜寺の手みやげにぴったりかもしれません。