七人の侍


世界の黒澤の代表作「七人の侍」。

この名作を何度観たことでしょう。


あらすじはこんな感じ。

戦国時代。

昨年、野武士たちに村を襲われすべて奪われた。

今年も襲われることを聞きつけた農民達は途方にくれます。

長老に相談すると

「腹をすかせた武士を雇って村を守ってもらうしかない」という。

農民達は雇うお金はありません。

あるのは白米のみ。

「白米が腹いっぱい食べれる」を条件に侍探しが始まります。

浪人がゴロゴロいるとはいえそんな条件で雇われる侍などいません。

ある事件をきっかけに初老の浪人 島田勘兵衛と出会います。

勘兵衛は数多くの戦を渡り歩いた百戦錬磨の侍。

最初は断っていたが雇われることを決意する。

勘兵衛を中心に集った個性溢れる七人の侍

七人の侍と農民VS野武士の戦いが繰り広げられる・・・



この映画の魅力をとりあげればきりがありません。

ストーリーの面白さ、ドキュメントを思わせる映像、

魅力溢れる俳優たち。




裏話によると最初の企画は剣豪伝をオムニバスで描く映画の予定で

古書にある剣豪の逸話を集め脚本にまとめあげたが

クライマックスばかりのもので映画にならないと断念したそうです。

戦国時代の浪人は武者修行の際、どうやって飯を食べていたのかと

いう疑問を調べていくうちに

「武士を雇う農民」という話がでてきたということです。



長編なので前半と後半に分かれるのですが

前半は侍探しの少しコミカルで和やかな感じが描かれ

後半は野武士達との緊張感あふれる攻防が描かれています。



実は農民出身で侍ではない三船敏郎さん演じる「菊千代」。

渋い役の多かった三船さんがはちゃめちゃな役です。

三船さんが晩年まであたためていた企画が「西遊記」。

ご本人が孫悟空を演じたいと願っていたことから

案外、三船さんは「菊千代」っぽい感じが

好きだったのではないかと密かにおもいます。


最高の娯楽映画「七人の侍」鑑賞はいかがでしょう。