大津祭


秋祭の季節です。

毎年、気になっているものの一度も行ったことのない祭があります。

滋賀県大津市で行なわれる大津祭

300年以上毎年行なわれている古いお祭りです。


台風到来で、開催が難しいかと思っていましたが

天候も曇りとはいえ開催可能で行ってきました。


大津祭はよく京都の祇園祭りを小ぶりにしたようなお祭り、

と例えられます。


JR大津駅は休日でも人通りが少なく、

寂しい感じがします。

けれど、お祭りとなれば話が違います。

駅前はとても賑やか。

祭が始まるぞという期待感でみな笑顔。



大津駅周辺のメイン通りあたりは近代的な施設やお店が立ち並びます。

けれど、一歩路地に入れば

古い店がぽつぽつとあり、京都に負けない風情があります。

祭りともなると、老舗の店も幕や提灯で華やかに彩られます。

そういった店を撮影していると

遠くから鐘の音が聞こえてきます。




細い路地の向こうに曳山が見えます。

人もたくさん集まっている様子。


曳山の大きさが祇園のものと比べるとこぶり。

車輪が三輪です。

おそらく狭い路地を練り歩くため、

小回りがきくようにするためかもしれません。



曳山は13基。

それぞれの地域の曳山はひとつひとつ違います。

中国や日本の昔の英雄などの人形や

大事に守りつづけられたお宝を飾りつけます。

そして、鐘や太鼓が曳山の中で演奏しているのが子供達。

大人達にまじって演奏する姿が微笑ましい。

屈強な男たちが曳山引き、

路地に面した家のベランダに住人が出て応援しています。




大津祭祇園祭の違いを一言で表現すると、

祇園祭が都人の厳かな雰囲気で「静か」だとすると、

大津祭りは町人の「賑やか」といったイメージがします。



景気よく13基の曳山の上から

厄除けのちまきや手ぬぐいなどが下にいる見物人に向かって撒かれます。

私もちまきをゲット。

玄関に吊るすと魔除けになるそうです。



休憩には出店でいっぷくしたい所。

たぬきがのぼりを背負う人形がお出迎えです。



ゲットしたちまきが置かれているので

穫れなかった人のために置いているのかとおもいきや

値札が付いていました。(汗)

抹茶きな粉ふりかけた草団子と煎茶のセットで一服です。


曳山を使ったお祭は何カ所か行きましたが

京都、滋賀、福井、岐阜に多いようです。


ひさしぶりに祭らしい祭を楽しめました。