スポ根
私の子供の頃はスポーツ根性ドラマ、
いわゆる「スポ根」ものが全盛時代でした。
野球をはじめバレーボール、柔道などたくさんの
ドラマやアニメーションがテレビを賑わせていました。
鬼コーチにとんでもない練習や訓練をさせられて
根性できりぬけ成長していく熱い話。
特訓ともなれば現在では虐待と言われてしまうようなものばかりです。
戦後、みごとに復興し欧米に追いついたとはいえ
欧米人と比べて身体的に劣る日本人にとって
知恵と努力で「欧米人には負けない」という反骨精神が
時代背景にあったのかもしれません。
とはいえ、スポ根につきものの魔球や必殺技はありえないものばかり。
(そこが面白いところなのですが)
魔球で有名なのは
「巨人の星」の星飛雄馬の投げる大リーグボール2号「消える魔球」。
放映当時子ども達の間ではどうやって消えるのか議論したものでした。
「グラウンドの土ぼこりをまとったボールが
自身が巻き上げる土煙の中に保護色によって消える」というのが真相で
今思えば疑問に感じるものの
魔球をめぐってライバル達としのぎあうドラマが
楽しみであり面白かったのだとおもいます。
現在、いろんなスポーツで活躍するスター選手がたくさんおられます。
でも華やかな部分は結果であり
一流のスター選手であっても影ながら過酷な練習を
されているのだと思います。
報道では華やかな活躍ばかりでそういった努力の部分は
あまり紹介されません。
経済的にも身体的にも欧米と変わらなくなってきたので
「根性」という言葉が死語となりダサイ時代になったのかもしれませんね。