へんないきもの



「動物が好き」という人はたくさんおられるとおもいます。

犬や猫、うさぎなどのかわいいペット動物が対象。

でも「生き物が好き」という人は

「動物が好き」に似てはいますが違うタイプです。



「生き物」となると範囲も広くてマニアックな生物が対象。

中にはワシントン条約に反する希少価値の高い種を

密輸する連中もいます。


気持ちがわからないでもないですが

そういうマニアが高額で買い取るために

現地の人がお金欲しさに乱獲して知らない間に

絶滅してしまうということは歴史で証明されています。

許しがたいことです。

一部のマニアではなく

普通の私のような生き物好きが楽しむ方法は

図鑑や写真集を見て想像すること。








本屋行くと関連コーナーに自然と足がむきます。

その中に前から気になっていた本があり

手にいれました。

そのタイトルは「せいぞろい へんないきもの」。

表紙に描かれているイラストがなんとも変なんです。


分厚い唇に大きな鼻があり青い鼻毛のようなものをだしている魚? の絵。

イラストはリアルに描かれていて「実在する」と書いてあるのです。





この魚「バットフィッシュ」といって

もとアンコウの仲間です。

チョウチンアンコウはちょうちんを疑似餌にして

餌にする小魚を呼び寄せて食べるのが有名ですが、

バッドフィッシュの鼻毛はちょうちんのなごりらしいのですが

なんの役にもたたないそうです。


この本はあまり知られていない生き物を紹介する本で

イラストと解説の構成となっています。


単純に解説するのではなくて生き物のサブタイトルもなかなか面白い。





たとえば「タコは上がり、イカは飛ぶ 《トビイカ》」

「皮膚病を治す神の魚《ドクター・フィッシュ》」など





タイトルを読むだけでどんな生き物か興味がわきます。

ほとんど宇宙人のような生き物ばかりなので

生き物好きなマニアな方、一冊いかがでしょう?