文鳥


世はペットブームで犬や猫のほかにさまざまな動物を飼う人が

増えているようです。

今は熱帯魚のパロットファイヤーと

黒いウーパールーパーを飼っています。


生き物好きだったので

猫を9匹飼っていた時期や

手乗り文鳥も飼っていました。

名前は「フジオ」。

富士山に似た美しい体色から名づけました。





昔は文鳥メジロ、ジュウシマツなど

ご近所で飼っているのを見かけましたが

最近は鳥を飼う人って見かけない気がします。


「フジオ」を飼う前にも

文鳥を飼うのは初めてではなく

小学生の頃、つがいで飼っていて卵を産み育てた経験があります。

文鳥という鳥は結構かしこい鳥で

慣れない人が来ると大暴れします。


目で相手を観察しているらしく

私が部屋着を着てかごに近づき手を入れると

すぐに手に乗ってくるくせに

外から帰ってきた姿で同じことをすると大暴れします。


また、私の右手には乗るくせに

左手は激しく威嚇してきて噛み付いてきます。(笑)

文鳥に噛まれるとこれまた痛い。

ペンチで指をはさまれたようです。

かごから出してあげると肩にのり服の胸元に入り込んできます。




実はフジオ、飼い始めて3日後窓から逃げ出し

迷い鳥になるところだったのです。

母がカゴから出して餌をあげようとした隙に

マンションの窓から脱走しました。

飛んでいった方向を確認すると

マンションの下の畑にいるようです。


大急ぎで畑に母が行き

「フジオー」と呼んだら肩に飛んできたそうです。

飼ってから3日しか経っていないのに

自分の名前がわかったんだろうか?

ご縁のようなものがあったんでしょうね。


そういうこともあったので

なおいっそう愛しく感じました。


15年も生きました。

今もフジオのことを想い出すと気持ちが暖かくなります。