見上げてごらん夜の星を





日が落ちるのが早くなり

空気も秋の匂いを少しずつ漂わせるようになってきました。


夕焼けが美しい時でもありますね。

近所の広大な駐車場の敷地が田んぼだったころ

10歳の頃、私の母が祖母の看病のため

1年ほど離れていた時期がありました。

妹も一緒に行っていたものですから

父と二人。

食事はレトルトカレーやインスタントばかりでした。

ボンカレー

レトルトカレーを見ると当時を思いだします。

当時は時代劇「子連れ狼」がブームで、

ボンカレーのCMに使われていました。

ちょうど、カップラーメンが世に出した頃。

お湯を入れて晩ご飯ということもありました。








帰宅してお風呂を焚くのも面倒がり

仕事を終えると父は銭湯に連れていってくれました。


河川沿いの道を手をつないで歩きながら

夕焼けを背にしながら父が口ずさんだ歌が

坂本 九さんの「見あげてごらん夜の星を」でした。


でも「みあーげてーごらん」って、この部分を繰り返すだけで

続きは歌いません。


この歌のつづきを知ったのは成人したあとでした。(笑)


その頃、近所の自動車の解体業が夜逃げして

広い敷地に家財道具を捨ててありました。


そこは子供達の遊び場。

ある日、夜逃げした家族の捨てられていた畳が高く積み上げられ、

友達と並んで夕焼けを眺めていました。

茜色に染まる空。

太陽もいつもより大きく感じます。


川の堤防に沈んでいく夕日。

ロマンチックな瞬間です。


高らかに音楽が聞こえてきました。

トランペット。

夕日とトランペットなんてなんて素敵な組み合せ。

聞いたことのある曲です。


ん? 音が少しづつズレていく・・

夕日と音ズレトランペット。

当時のアイドル、ずーとるびの曲でした。(笑)