失踪日記


吾妻ひでお」という漫画家をご存知でしょうか。

私が存在を知ったのは

70年代、少年チャンピオンに「ふたりと五人」という漫画で

連載していた時でシュールなギャグがおもしろくて好きでした。






週刊誌の連載から離れてからは

少しマニアックな雑誌とかでちらほら見かけていました。

実はロリコンの先駆者らしい。

今の萌え絵の原点だという人もいるらしい。


最近見かけないなと思っていたところ

漫画家としての仕事と

家庭における夫として

父としてのすべてを放棄して

「失踪」してしまった体験を題材にした

失踪日記」という漫画を発表し大評判。






なんと、日本漫画家協会大賞、

文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、

手塚治虫文化賞マンガ大賞の漫画三冠と

星雲賞ドキュメント部門を受賞しました。


2005年に発売された当初、

購入して読んでみたのですが、

ホームレス生活でどういう生き方をしていたか、

本当は笑えるものではないですが

吾妻さんののほほんとした絵柄と

ユーモラスな展開で面白く読むことができました。

失踪にくわえて

アル中になってしまい、

施設に入院する話も強烈。

関係者以外は知る事のできない世界。


最近、失踪中の話や復帰後の出来事や生い立ちを

インタビュー形式で事赤裸々に描いた

「逃亡日記」という本が出たので読んでみました。

失踪日記」で描かれなかったエピソードがあり

路上生活の生々しさが浮き彫りになって

シビアな部分が伝わってきました。

デビュー当時の漫画家の生活や人間模様も興味ぶかかったです。


まだ未読ですが「失踪日記2 アル中病瑓」とうのも出ています。