野球漫画





先のラグビーのワールドカップでの日本の活躍で

人気沸騰ですね。

サッカーやバレーボールなど数あるスポーツの中で

日本人は野球が大好きですね。



子供の頃に草野球程度しかやったことのない私は

もっぱら野球漫画に熱くなったくち。



スポ根漫画全盛の頃は「巨人の星」、「さむらいジャイアンツ」、

アストロ球団」など

野球のルールを無視したかのような魔球や試合がメインの漫画が人気でした。





やがて水島新司さんの「ドカベン」が連載がはじまり

野球のかけひきや関わるドラマが主体とする野球漫画に流れていき

ブコメ球漫画「タッチ」あたりから

多様の野球漫画が増えていきました。






そういった流れの中「キャプテン」や「プレイボール」など

地味だけどひたすら野球にとりくむ

少年達を描いて人気のあった漫画がありました。

作者はちばあきお


あしたのジョー」や「あした天気になあれ」など数多くの漫画を生んだ

巨匠ちばてつやさんの3番目の弟です。


ひとつのジャンルとして完成されつつあった「キャプテン」のような

地味だけど感動漫画も、ちばあきおさんの急死によって

途絶えたかにみえました。







ところがどっこい、継承する漫画があります。

風光る」という漫画で、原作は七三太朗作画は川三番地

実は原作の七三太朗さんもちばてつやさんの4番目の弟。


クレジットはされていませんでしたが

「キャプテン」などのストーリー作りのお手伝いしていたそうで

ちばあきおイズムの継承者だったわけです。



風光る」のストーリーは

弱小チームで小柄の控え投手「野中ゆたか」が主人公です。

そんなゆたかですが野球選手のモノマネをさせると天下一品。

しかも両投両打です。

過去、甲子園に出場し六大学で三冠王をとった君島監督が

赴任してきてからは事態がかわってきます。

ゆたかのモノマネから野球のセンスを感じ、中心選手にすえることで

弱小だったチームを甲子園を目指すようになチームにかえていく・・・



緻密な野球知識に裏づけされたストーリーは

一見簡単にしているようなプレーが実は奥深いものだったり

ちょっとしたきっかけで成長する選手などが描かれています。

ふたりのコンビはたくさんの野球漫画を手がけられています。

最近の漫画にはないさわやかな読後感が最高。