しゃばけ
妖怪。
言われていましたが
今のお子様は「妖怪ウォッチ」。
おどろおどろした陰湿な感じではない
へんてこダンスを踊る
かわいらしいキャラクターが主人公。
昨年、水木先生が亡くなったことから
世代交代かな？ と感じました。
漫画だけではなく妖怪を扱った時代小説があります。
畠中 恵著「しゃばけ」という小説。
数年前、テレビドラマ化されたので
ご存知の方あいらっしゃるかとおもいます。
「しゃばけ」は江戸時代が舞台の妖怪捕り物ファンタジー小説です。
ゲゲゲの鬼太郎のように主人公が
妖力を使いながら悪い妖怪をこらしめる
バリバリのヒーローが活躍する話ではありません。
大店のひ弱なおぼっちゃん「一太郎」が主人公です。
物心がついた頃から妖怪たちを見ることができ
何かにつけて自分の寝間に妖怪が集まってきます。
なぜか仁吉（白沢）と佐助（犬神）という
妖怪2人が人間に化け、
店の有能な番頭となり
病気で寝込みがちなひ弱な若旦那を助けます。
一太郎は超過保護に育てられたわりには
病気がちの自分を嫌い、
意外としっかりもので頭脳明晰。
本人もまきこまれてしまった連続殺人事件を
妖怪しかわからない感覚の情報などをたよりに
事件を解決していきます。
この小説の魅力は捕り物の謎解きもありますが、
人の常識と妖怪達の微妙な感覚のズレです。
若旦那と妖怪達の会話が微妙にかみ合わないところが
なんともユーモラス。
気軽に楽しく読めますので
電車などの移動時間に読むのが最適です。
シリーズ化されていますので
読みすすむうちにハマってしまいますよ。
漫画化もされているようです。
