大日本人


「世界のたけし」と映画監督としての評価の高い北野武

お笑い出身からの異色存在と言われていました。

たけしだけじゃない! として挑戦、

カンヌ映画祭に招待され話題となった

漫才師 ダウンタウン松本人志の初監督作品の

大日本人」を観ました。





私は面白くて好きなのですが

おそらく嫌いだという人のほうが多いかもしれません。


ときより現れる〝獣〟と言われる奇妙な巨大怪獣を

自ら巨大化し駆除するのを仕事とする男の話。

起承転結のストーリーらしきものはありません。


実際にそういう男がいて

ドキュメントタッチ風で描かれていきます。


普通、そういう存在であればヒーローとして

絶賛され人気モノとなりますが

ここではあくまでもリアル。

普通の人間体の時はどこにでもいるおっさん。

迷惑がられたり冷めて見られています。





ドキュメント映画などを観ていると

坦々とした映像の中に考えさせられることが多いですが

この映画も観ているうちに松本監督の日本人に対する

風刺のようなものを感じてきます。


映画のポイントとしてはどれだけドキュメント風

に徹することなので

セットや小道具を細かいところまでリアルにし

主要人物以外は素人を使っています。


〝獣〟との巨大戦はCGを駆使して

普通に私達が生活している風景にとけこんでいるような

映像となっているので見所です。

駄作とみるか傑作ととるか

観る人によって変わる作品でしょう。