ポッコン
少年はやたらとコレクションしがち。
私も切手、ライダーカードなどを集めていました。
そんな中、小学生の頃ブームになったのが
牛乳瓶のふたを集めることでした。
これは集めるだけではなく
「ポッコン」という遊びをするためでもあります。
「ポッコン」という遊びは
基本は1対1。
それぞれの牛乳瓶のふたを表にして並べ
両手をたたき、
相手のふたに向かって
口で「パッ」といいながら息を吹き付けます。
送り出された風によってふたが
うまくひっくり返れば勝ちとなり
相手の蓋をゲットできるという
シンプルな遊び。
もっぱら「ポッコン」に使用するのは
給食の牛乳のふた。
コレクションにするふたは競技には使いません。
コレクション用のふたをどうやって手にいれるのかというと
駄菓子屋の冷蔵庫の下を探します。
見たことのないふたやサイズが違うふたは価値がでます。
当時住んでいた町に名糖牛乳の工場があり、
レアなコレクションを探すため
工場の廃棄場で探す連中もいました。
そこで手に入る蓋は
瓶に詰める前のものなので板のように真っ平ら。
中には印刷がずれているものある。
名糖牛乳モノは価値が高いものでした。
どうしても「ポッコン」勝負に勝ちたい時は
名糖牛乳モノを使います。
落すと「カラカラ」と音がするくらい平なふたなので
なかなかヒックリ返らないのです。
私はコレクション中心で
大判サイズのふたや小サイズのふたを集めていました。
大判サイズはヨーグルトのふた。
当時は口の広いヨーグルト用の瓶を使っていました。
小さいサイズは「パイゲンC」という
乳酸飲料の細くて短いサイズのふたでした。
あの頃夢中になっていたふたコレクションも
今からみれば「?」がつくほど
興味がなくなっています。
でも、今でもコレクションされている方もいるみたいで
オークションで何万円もする価格で
取引されているようです。
ビックリですね。