大友克洋の漫画
大友克洋という作家を皆様ご存知ですか?
漫画家であり映画監督。
あの手塚治虫氏が彼の漫画は自分にない新しい漫画であり
才能に嫉妬したと言われています。
また、彼の原作漫画のアニメーション映画「AKIRA」が
日本をもとより海外でも絶賛され
ジャパニメーションという日本独自の
アニメーション文化のさきがけとなりました。
私たちがアナログでデザインをしていたころ
写真撮影のイメージをカラースケッチで表現していたのですが
彼の漫画は緻密な背景と人物デッサンがスゴイので
漫画を参考に真似したものです。
先日、2004年に公開された「スチームボーイ」という映画を観ました。
彼の作品は乾いた時代設定で心をえぐるようなストーリーが多い中
「スチームボーイ」はまったくの逆で痛快な冒険活劇です。
19世紀のロンドンが舞台。
まだ蒸気機関が主流で科学が目覚しく発展していく時代に
異常なまでに圧縮した蒸気を使った新たな動力機関が発明され
それを発明した祖父と父との対立に巻きこまれていく少年のストーリー。
蒸気を使ったメカ類がレトロなのに未来チックです。
めざましいスピードで発展していく「科学」を
人はどう向き合い使っていかなければならないのか?
というテーマが考えさせられるものでした。