ベタ


梅雨の時期を過ぎれば

夏がやってきます。

暑い夏に風鈴がチリンと鳴り、

金魚鉢に涼しげに泳ぐ金魚が日本の風物詩のひとつです。

金魚を飼いたいけれど水槽や器具もそろえないといけないし

ちゃんと飼えるか不安なこともあります。


金魚ではありませんが極端にいうと

ガラスのコップだけで飼える魚がいます。


俗に「闘魚」とわれる「ベタ」という熱帯魚です。

熱帯魚店に行くと大きな水槽で様々な魚が泳ぐ中、

ジュースの瓶に1匹づつ入れられたベタが

売られているのを見かけます。





体色は鮮やかなプルーやレッド、ホワイトなど種類も多く

長くエレガントなヒレが美しいのになぜそんな仕打ちをうけるのか

熱帯魚に興味のない方にとっては不思議に思われるかもしれません。

そうやって売られているのはベタのオスです。






魚同士で闘わせることもあるくらいで

オス同士を同じ所にいれると激しく闘い大変なことになってしまいます。

また、他の熱帯魚とは違って器具をつかって

水中に空気をとりこむようにしなくても

水面にあがり直接空気をとりこむことができるので

狭い場所に水だけをいれているだけでも飼えてしまうのです。


そういう不遇なベタばかりではなくて

ヒレや色を改良しコンテストまで行われる

ショー・ベタという種類もいます。


ご家庭でちょっと魚を飼ってみたいなという方は

部屋の温度がキープできる部屋であればベタがオススメです。


私の家にもコバルトブルーの美しいベタがいます。

入れ物をオシャレにしたり、

観葉植物と組み合わせることでインテリアとしても素敵です。

部屋に美しい花が咲いているような

そんな気持ちにさせてくれる魚です。