藤城清治の世界


「ケロヨン」というキャラクターに

ピンときた方は、私と同世代の方かもしれません。


1966〜70年「木曜座アワー」というテレビ番組がありました。

そこに出てきた今でいうゆるキャラ「ケロヨン」という

カエルのキャラクターが大人気でした。

ストライプの服に赤いハンカチーフを首に巻いた

大きな目が愛らしいキャラ。



フナッシーの「○○ナッシー」のでおなじみのように

「ケ〜ロヨ〜ン」や「バ〜ハハ〜イ」というセリフが流行りました。

私も子供の頃、友達と別れる時に「バ〜ハハ〜イ」と

言っていました。

ケロヨンの顔をした背もたれの椅子をよくみかけました。



このケロヨンの産みの親が藤城清治さん。

藤城画伯は影絵作家です。

影絵というのは

黒い紙を切り抜き、描写して

切り抜いた所に色のついたフイルムを貼り

後から光をあてることで

幻想的な絵にするというもの。




数年前に、藤城が画伯の展覧会に行ったことがあります。


主に絵本などのファンタジーの作品ですが

影絵を使った風刺画や

東日本大震災後に現地に赴き

作品を作ったりと

幅広い世界観に圧倒されます。

中には天井を多い隠すほどの大きさの作品があり

大変感動いたしました。






90歳を越えて尚精力的に作品作りに励まれているのには

頭がさがります。


ケロヨンの他に私に影響を与えた作品があります。

かつて関西に「パルナス」という

ロシアの洋菓子メーカーがありました。

当時の関西の子供に憧れのお店。

子供たちを魅了させ、印象づけたのが

パルナスのテレビCM。







ロシア民謡風の暗いですが暖かいメロディーにのせて

藤城画伯の幻想的な影絵が動くのです。

40代以上の関西人に「パルナス」と聞けば

歌とあの絵を語ることでしょう。


藤城画伯の影絵は私にとって

タイムマシーンのようなものかもしれません。