談山神社


紅葉が美しい季節です。

私の住む近畿地方は京都や奈良など古都が多く

紅葉が名物な観光地がたくさんあります。

特に京都は紅葉の時期になると大変な人です。

満員の電車やバスに揺られて到着し

行列でぞろぞろ紅葉を鑑賞するのもバカバカしい話。


京都も良いですが奈良県がオススメ。

とはいえ奈良市内の東大寺周辺は観光地で

京都と変わりません。

市内から南のほうへ移動し

桜井市宇陀市あたりが穴場です。



穴場はいくつかある中で

見応えのあるのが談山神社

JR桜井駅から出ているバスで山道を行くと

まさしく森林浴な空間です。





バス停から木漏れ日を楽しみながら

少し山道を歩いていくと

極彩色の紅葉に囲まれた鳥居が見えてきます。









談山神社(だんざんじんじゃ)は

678年に創られたというとても古い神社。

しかも、歴史の授業でかならず出てくる“藤原鎌足”を祀っています。

同じく有名な歴史上の人物“中大兄皇子”と語り合った山ということで

談山と名付けられたそうです。


敷地は山の中にもかかわらず広く、

建家が朱塗りが多いことから

紅葉が赤く映えます。


紅葉の色が赤だけでなく朱や黄の色が

複雑に混ざり合いとても美しい。



現在のこっているのは室町時代に再建されたという

木造の“十三重塔”がシンボル。

五重塔の倍以上の屋根が連なる姿は

なかなかのインパクトです。

世界唯一の十三重塔ということで重要文化財




歴史上の文化財というもの以外にも

縁結びの神様としても人気です。






拝殿下の鳥居をくぐると、

恋神社へと続く「恋の道」があります。

古来より縁結び信仰があり、

縁結びの神として祀られている

鏡女王(かがみのおおきみ)は、

鎌足の妻で万葉の歌人額田王(ぬかたのおおきみ)の姉。

情熱的な恋の歌を残した歌人です。









むすびの岩座(いわくら)」に古来より

神の宿る岩をなでながら「むすびの願い事」を祈願。

鏡女王を祀る恋神社。

恋愛や結婚はもとより、よりよい人間関係を結ぶご利益があるといわれています。


素敵な紅葉の空間で祈願したあとは

大きなこんにゃくを串でさしたものに

味噌をつけていただく「串こんにゃく」で舌鼓。

柚味噌
山椒味噌
にんにく味噌
しょうが味噌
うめ味噌
合わせ味噌

それぞれを選べます。

どれをいただくか迷うのもお楽しみ。





有名観光地も良いですが、

こうした穴場もいいですね。