イノダコーヒ


皆様は朝食をしっかり食べるほうですか?

食べたくてもで朝食を食べずに過ごされる方もいます。

そんな中、喫茶店のモーニングはありがたい存在。


ホットコーヒーの値段に

トーストとゆで卵がセットでついてくるというのが一般的です。

中には信じられないくらいのボリュームの食事が

ついてくるモーニングがある喫茶店があります。

名古屋の喫茶店は特にそういう傾向が強いみたいです。

卵サンドウィット4切れがコーヒー一杯分の値段というお店には驚きました。


では、モーニングセットが1230円というのはいかがでしょう?

京都の老舗「イノダコーヒ」という喫茶店がそうなのです。

大阪の安いモーニングで育った私にとって

1230円は破格。

いったいどんなものか好奇心が沸き、行ってみることにしました。





イノダコーヒ京都市に本店・本社を置くコーヒーのチェーン店。

正式名はコーヒーではなくコーヒです。

1940年6月に猪田七郎が現・本店の場所で海外産コーヒーの卸売を始め、

1947年8月にコーヒーショップを開いたのが創業。


今回は京都市中京区の堺町通三条の本店へ。

歩いて数分に錦市場や大丸百貨店のある賑やかな場所にあります。


外観は町家の古い建家にレトロモダンな洋風な入り口が隣接しています。

のれんに西洋風のロゴが入っていて面白い。





中に入るとちょっと意外です。

吹き抜けの2階の広い空間。

入り口からは想像できません。

町家側とレトロモダン側とレンガの通路で別れています。

レトロモダン側は

カウンターのあるコーヒーショップ風。






内装はポストモダンで赤煉瓦の壁が雰囲気を出しています。

中庭があり、なぜかヤシの木が植えられ

ちょっとヨーロッパな雰囲気。

大きなコーヒー豆のオブジェが意味深な形です。




今回は螺旋階段で二階部屋へ。

吹き抜けの一階を囲むような作り。

独特の空間なので特別な感じはします。





早速、モーニングサービス「京の朝食」を注文。

まず喉を潤す、100%オレンジジュースです。

そして運ばれてきたモーニング。




焼きたてのクロワッサン2つ。

お皿にサラダ、軽く焼いたロースハム、スクランブルエッグ。

「これだけ? 1230円?」

ホテルのコーヒーと同じで空間料ということか?


そして、食後のコーヒー。

「砂糖とミルクは入れられますか?」

と問われます。

現在はこうして確認してもらえますが

以前はコーヒーにミルクも砂糖も入った状態で

出されたのだそう。

ミルクと砂糖を入れて美味しいコーヒーを出すのが

ポリシーなんだそうです。


安いと感じるか? 高いと感じるか?

価値観を問われる老舗の喫茶店です。