ウルトラマン誕生



日本を代表とするヒーロー「ウルトラマン」。o(o|o)/

誕生から50年を過ぎてなお、

新しいウルトラマンが活躍しているようです。


海外のヒーローのバットマンスパイダーマン

大人が普通に観にいくアクション映画でヒットしているのに

日本のヒーローときたらあいかわらずお子様用。

シン・ゴジラが好評なので

大人向けのウルトラマンを観てみたいものです。






以前、故・実相寺昭雄というウルトラマン初期の頃の

監督として活躍された方が書いた

著書の「ウルトラマン誕生」という本を読みました。

ウルトラ監督当時の撮影裏話が盛りだくさんで

読みごたえがありました。


初代のウルトラマンの放送は1966年。o(o|o)/

私は生まれたばかりなので再放送でのウルトラマンデビューです。

今も暇つぶしにyoutubeなどの動画で観ています。

初代のウルトラマンウルトラセブンあたりは

子供を意識しながらも考えさせられるストーリーがたくさんあります。

30分の中に凝縮したドラマがあるのです。





基本的に1話完結で監督と脚本が数人で持ち回りされていたそうで

たしかに毎回ストーリーの雰囲気が違っているなと

子供心に思っていたものです。


異世界の不思議な空間演出や

キテレツなストーリー展開だったり

とても印象に残っている回がいくつかありました。

そう感じた話のほとんどが実相寺昭雄監督のものでした。





そのひとつがジャミラという怪獣が出てくる「故郷は地球」という話。

ジャミラは元人間で宇宙飛行士として水のない惑星に墜落し

救助を待つ間に怪物となってしまい母国に見捨てられてしまう。

見えない円盤に乗り、地球に帰郷。

復讐をはじめる。

国際宇宙センターを襲うジャミラをなんとか阻止したいウルトラマン

弱点である水をウルトラ水流で吹き付けられ断末魔の叫びをあげながら

溶けていくジャミラ・・・

といったストーリー。


今まで絶対的な正義だったウルトラマンですが

本当の正義ってなんだろう?と考えさせられます。


CG全盛の現代にくらべれば

ピアノ線で飛行機をとばしたり、いかにも人形といった

子供だましの映像ですが

当時のウルトラマンにかけた情熱がにじみ出ていますね。


初代ウルトラマンウルトラセブンの放映した時代背景や社会風刺が

色濃く反映した物語ですが、

現在でも通じるものもあります。


1つのストーリーを作るために

そうとうな制作費がかかり、大赤字が続いていたそうです。

制作スタッフの工夫やぬいぐるみの使い回しなど

苦労が耐えなかった。

今観てもクオリティーが高いものもある。

第一次ウルトラシリーズも終わる頃には

膨大な借金が残りました。






やがて復活するのですが

きっかけは2頭身のウルトラキャラクターのおもちゃが

とても売れたからだそうです。


良いものを真剣に作れば

その時に花は咲かなくても

歴史に残るような作品が残るのですね。








そういえば子供の頃、

百貨店でウルトラセブンの握手会があって

握手してもらった覚えがあります。

セブンの身体がゴム製なのか

撮影で劣化してボロボロでした。

「撮影も大変だな」って思いました。