赤いシリーズ


最近のドラマ、良作はたくさんありますが

家族で楽しめるドラマはコメディー的なものしかありません。

かつて老若男女が次の展開にハラハラさせたドラマシリーズがあります。


1974年から1980年にかけて大映テレビが制作し

TBSが放送していた「赤いシリーズ」。

全ての作品に赤いがつくドラマでスペシャルを含めて10作品作られたそうです。



その中でも一番盛り上がったのが

山口百恵さんと三浦友和さんの馴れ初めとなったいくつかの赤いシリーズです。

赤い疑惑」「赤い運命」「赤い衝撃」の3作がそれ。

赤い疑惑では命幾ばくのない娘の異母兄弟の恋愛を

赤い運命では検事の生き別れの娘が誤って殺人犯の娘として引き取られ

殺人事件に巻き込まれ、

そして赤い衝撃では将来有望なスプリンターが

銃弾のために下半身付随となってしまうなど

薄幸な娘を山口百恵さんが演じきりました。

どの作品も山口百恵さんの役を支える男として三浦友和さんがいました。

ドラマの役柄だと思っていたのが

実際に結婚してしまったのは大変驚きました。


どんでん返しのドラマの展開に毎週ハラハラしたものでした。

百恵さんのイメージはここで確立した感はあります。





そして、赤いシリーズのバイプレイヤーとして

忘れられないのが宇津井健さん。

頼れる父親だったり、謎の男だったり

血走るような台詞回しがドラマの説得力をアップさせました。

石立鉄男さんも

負けず劣らず熱気あふれる演技で

観るものを圧倒させられました。




右京さんでおなじみの水谷豊さんも

赤い激流で主役を演じました。

才能溢れるピアニストが父親殺しの冤罪で追われながらも

ピアノのの才能を開花させていくドラマ。

水谷さんの情熱溢れるピアノを弾くシーンが

とても印象的でした。


家族でテレビで観ていた時代の遺物のようなドラマシリーズでした。