2010年木曽路を行く 妻籠編 その3


宿場全体を昔ながらの景観に残すように努力をされているので

現代的な景観を排除されているのがうれしい。


しかし、道路の舗装は残念ながらアスファルト

しばらく歩いていると

途中で別れた道が昔ながらの石畳の道になっています。

うーむ、味のある石畳の道のおかかげで

ますます雰囲気がアップします。



豊川稲荷神社と書かれた赤いのぼりが

少し高い位置にある木々から並んで見える景色が

ちょっと黒澤映画のよう。



下駄や笠など江戸時代と変わらぬ物が売られている店があります。

お店のおばさんが笠を手作りしながら売っていたりして

昔もこうやって売っていたのかなと想像。



そういった店に混じって

デニムのパンツやシャツを昔からの柄に染めて

ブランドとして売っている店があります。

都会の洗練された店舗で売られるファッションも良いですが

現代と伝統との融合したブランドを

旧い建物で売っているのも

なかなかオシャレ。



道を引き返し

国の重要文化財になっている

脇本陣奥谷を見学します。

ここは総檜造りらしい。

中に入ると

池がある日本庭園があります。


2階建てで調度品は庶民的なので

大屋敷ではありますが親しみのある感じです。



文豪の島崎藤村がこのあたり出身で

初恋相手であった「ゆふ」さんという方の嫁ぎ先が

ここ脇本陣奥谷らしい。


「ゆふ」さんが嫁いだあとも

藤村と交流があったらしく

晩年「ゆふ」さん宛てに出された

藤村の手紙も展示されてありました。


島崎藤村については

このあとに行く馬籠(まごめ)宿に

島崎藤村記念館があるようです。


裏庭に面して歴史資料館があるらしいので

引き続き入ってみることにします。


古井戸が庭に残されていて

当時ままのすべて木製。

資料館の看板がわりに

籠がさりげなく置かれています。


この資料館では

宿場のあらましや、木曽の歴史、保存の歩みなどを

模型や映像を使って紹介してあります。



昔使用していた消防服が展示されていて

ちょっとお気に入りで

おもわず写真をパチリ。


資料館を出るあたりでお腹が鳴ります。

どこかで昼食を、しっかりとる前に

五平餅と牛串を食べることに。


五平餅は関西では馴染みがありませんでしたが

今年の春先に百貨店の長野の物産展で

売られていたのを食べたことがあります。

現在放映中の連ドラ「半分、青い」に出てきて

知っている方も増えているかもしれませんね。



餅の形が所によって違うらしい。

ここのはアイスキャンディーの棒の大きいサイズに

平べったい正円の餅がふたつ串刺しされています。

香ばしくておいしい。


牛串はりんごを食べさせて育てた

信州牛の肉を串に刺したもの。

脂がのって肉汁がジュワとして最高。


胃の口が開いた模様です。

蕎麦屋さんに入ることに。

つづく