2010年 八丁味噌のできるまで その3


1軒目のカクキューさんの工場見学を終え、

2軒目の工場見学の予約時間まで少しあるので

岡崎城跡にある家康館に向かいます。


八丁味噌の語源にあるように

ちょうど八丁(870m)の距離にあります。


城跡に植えられた木々の間から

天守閣がのぞいています。



岡崎城といえば、

徳川家康が天下統一を目指す拠点となった城。

大阪城名古屋城のように

堀に囲まれた巨大なものではなくて

こじんまりとしたお城です。


今回は城には登らず、

敷地内にある「三河武士のやかた 家康館」に行くことにします。





この施設では、

家康の半生のほか、鎌倉・室町時代を通して

源氏・足利氏と深いつながりのあった岡崎の歴史を

資料やCG映像などで紹介しています。



歴史的な人物の評価は歳を重ねるごとに

変わってくるものです。


まだ若かった頃は

革命的な志向の織田信長

波乱万丈の豊臣秀吉に憧れました。


その頃の徳川家康の評価としては

地味で堅実な志向や

どことなく腹黒いイメージでした。


歳を経ると不思議なもので家康の評価も変わりました。

江戸時代という

戦乱のない世の中を作る石礎を作った人物と

いう私自身の評価に変わりました。



施設の構成は、

松平家以前の時代から天下統一に至るまでを紹介。

家康のご先祖について

三河物語」作者 大久保彦左衛門が案内役となり

CGや資料を使って解説してくれます。


家康が今川氏に人質になっていた

幼年期の頃の貴重な資料もあります。(


桶狭間で今川氏が信長によって滅ぼされた後

三河を平定する家康。



過去最大のピンチ、

武田信玄が京へ進軍する際の負け戦。

死に物狂いで帰ってきた家康が

この哀れな姿を自分自身の戒めにするため

絵師に描かせたものも展示されています。

建物の入り口付近に

この絵を立体化した石像も展示されています。



また、渋く金色に輝く家康所要の具足のレプリカがあります。

戦闘に使う道具ですが

様式美というものでしょうかすばらしい。



なんといっても関ヶ原の合戦ジオラマで再現し

映像とともに解説するコーナーはなかなか面白い。

映像にあわせてジオラマのフィギュアが反応するので

臨場感があります。


ちょうど、刀剣コレクションも展示されていました。

本物の刀の怖いくらいの存在感は、圧倒されます。



最後のコーナーでは戦国武士の体験コーナーがあり、

火縄銃や長槍や刀の模型を手にとってみることができて

実際の重さや握った感覚がわかります。


また、兜の模型をかぶり記念撮影もできます。

訪れていた外国のカップルがいたく気にいっているようで

兜をかぶり、長槍や刀を構えてポーズをとっていました。


そろそろ、次の工場見学予定が迫ってきたので

岡崎城を見上げながら

まるや八丁味噌さんへ向かいます。


「次回 工場に人がいない・・の巻」