2010年 八丁味噌のできるまで その4



1回目の八丁味噌会社「カクキュー」さんの工場見学に引き続き

2回目の工場見学「まるや八丁味噌」さんへ向かいます。


八丁味噌を作っている会社は2社しかありません。

隣同士で何百年もライバルとして

しのぎを削ってきたことでしょう。


作り方や味の違いを知ることが

できるかもしれないので楽しみです。



まるやさんの工場前の駐車場がガランとしています。


「予約してたけど大丈夫かな?」

といいながら中に入ってみると

受付らしいテーブルがあるので休みではない様子。

とはいえ、誰もいなくて「シーン」としています。



しかたないので事務所側に回り込むことに。

裏路地を歩いているとちょうど

カクキューさんと繋がっていて

江戸時代を思わせる雰囲気があります。


古い倉の白壁と格子がなかなか素敵。



事務所の建物に行ってみますが

奥のほうに人影が見えているものの

入り口は閉まっていて気づいてもらえません。


途方にくれていると

奥の方に人影がちらほらと・・・





行ってみると、そこそこのお客さんや従業員がいました。

ほっとして予約の旨を伝えると

従業員の方が我々にガイドしていただけることになりました。

カクキューさんとは違い、マンツーマンで解説をしていただけます。

パネルを見ながら製造工程を丁寧に説明。

まるやさんはカクキューさんのように

ドラマのセットのため改装されていないためか

歴史を経てきた建物が残っているため

柱や土壁など味わいがあります。



パネルの説明のあと、ちいさな井戸につれていかれます。

この井戸いわくつきのものらしく

豊臣秀吉が日吉丸の頃

味噌蔵に忍び込み、

台所から食べ物を盗もうとしたとき見つかってしまった。

追ってを欺くために井戸に石を投げ込み

難を逃れたという。


カクキューさんの看板にも出てきた

日吉丸(幼少時の秀吉)は

近所でも評判の悪い子供だったんですね。



そして、大樽の置かれている場所に移動。

やはり石が積み上げられています。

しかし、カクキューさんのように鉄枠台に乗せていなくて

土の上に置いていました。


こちらでも耐震の説明がありました。

見学後はお土産コーナーで物色し

まるやさんを離れました。


カクキューさん、まるやさんから

赤だし味噌の試供品をいただきましたので

味を比較しようとしていたのですが

すっかり忘れていて

両方とも料理に使ってしまいました。




駅前周辺には、

NHK連続テレビ小説純情きらり」出演者の

手形プレートと役柄のレリーフがありました。

ひとつの町おこしだったんですね。


ライバル会社比較ツアーも楽しく終わり

岡崎の地から離れました。