2015年 姫路城探訪 その1



シラサギが羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」という愛称で呼ばれる姫路城。

日本で初の世界文化遺産となりました。

400年前から変わらず建ち続ける日本の宝。

改修工事が終了し、過去の資料に基づいて屋根瓦も白くなりました。


姫路城は過去、10回近く訪れたものの、

2015年の夏、真っ白に輝くお城に生まれ変わってから訪れたのは初めて。

どのようになったか? 大変楽しみです。



JR姫路駅に到着です。

新大阪から新快速で1時間ほどの旅。

駅のホームからも姫路城が望めます。

北口を出ると城へ向かう広い道路。




お城へとぼちぼち歩くのも楽しみの一つです。

どこの街にも見られるようなビル群が続きますが

所々、石垣が残っていて風情があります。



道路沿いには観光者向けのお店がちらほら。

忍者や侍へ変装できる貸衣装のお店があったりします。

憧れの忍者や侍に変装できるなんて外国人観光客にはたまらないでしょう。

でもこの猛暑にこんな衣装を着るなんて

とても考えられません。





「そういえば、この道沿いの店に武将メシというメニューがあったな…」


武将メシとは、戦国時代の文献から当時食べたであろう食膳を再現したもの。

前回は店が混んでいたため食べるのを断念しました。


「今回はどうだろう?」


探してみるとあった。

入口のメニューを拝見。





「どれどれ。豚しゃぶ梅おろしそうめん・・天ぷらそうめん・・」


どうも武将めしは企画倒れだったようだ。

しかし、少しお腹が空いている。


「ん? 姫路おでん!」


以前から食べたかったおでんが定食でいただける。

即決。

姫路おでんとは…。

姫路周辺でしか食べることのできないおでんで

お出汁で煮込んだおでんの具材を

生姜醤油につけて食べるものを姫路おでんと呼びます。





姫路おでん定食をひとつください」


表は猛暑。

季節的におでんというのもなんですが

適度にクーラーで冷えた店内なら問題なし。

そうこうするうちに膳が運ばれてきました。



おでん、ご飯、お漬物、そうめん入りのおすましというシンプルな献立。

おでんの具はごぼう天、はんぺん、たまご、こんにゃくです。

物足りなさもありますが早速いただきます。

薄味にじっくり煮込まれた具に生姜醤油でさっぱりと。


「これはいける!」


生姜がなかなか良い仕事をしています。

これで願望が叶いました。


お店を出ていざ姫路城へと向かいます。


つづく