生石神社



近年、パワースポットと銘打って日本全国にある神社仏閣が注目されています。

近畿地方にも有名なパワースポットがたくさんあり、

ご利益をいただこうとたくさんの観光客が訪れることが多い。

大体のパワースポットは全国的に有名な所で

人も集まり易い。


メジャーじゃないけれど強力なパワースポットがあります。

その中のひとつ「生石神社」。

兵庫県高砂市にあります。

結婚式によく聞かれる「高砂や〜この浦船に帆をあげて」のあの高砂





JR宝殿駅から徒歩25分ほどにある

閑静な住宅街の裏山のふもとにある

長い階段を登ると

石造りのしっかりとした門が見えてきます。

石門をくぐると本殿。




生石神社(石乃宝殿)。

ここがなぜ強力なパワースポットといわれるかというと

水に浮かんでいるかのような巨大な石を祀っているからです。

5.5m 500tもある巨石。




奥へと進むと

見上げるような巨石。

池に石が浮かんでいるかのようです。

石のまわりをゆっくりとまわり

願をかけます。






池の水の中には錦鯉や蛙の置物がしずめられたり

ちょっと楽しい。

人工的に創られた石なのか自然石なのか謎。

見た印象では、昔の人が石を切り出していたけれど中断したのでは?

という感じがしました。


この石の宝殿が書物に出てくる最も古いものは播磨の国風土記。7

30年前後に編纂された書物で

聖徳太子の時代に物部守屋が作った」と書かれています。

つまり奈良時代には既に存在したのであり、

かつ記述が本当であるとすれば

580年頃(聖徳太子の時代)に作られたことになります。

なんと約1300年前には確実に存在し、

1500年近くも前からここにあった可能性があるのです。

生石神社略記には古事記日本書紀に出てくる、

オオアナムチとスクナヒコナが国土を

治めるにふさわしい石の宮殿を一夜にして作ろうと図ったが、

時阿賀の神が反乱をおこしたため鎮圧に向かい、

このため未完成に終わったと書かれています。





霊岩という石もあり、

触りながら願をかけると良いらしい。







建てられている場所が硬い岩盤。

巨石を上からも見ることができるそうなので

岩盤を切り出したような階段を登っていくと

巨石を上から見ることができます。

四角い巨石で上には木が生えていて

ジブリ映画の「ラピュタの城」に出てきそう。






登り終わると

高砂周辺を見渡せる絶景。


大正天皇行幸之跡」という塔が建てられていて

大正天皇のお気に入りの場所だったようです。


独特な雰囲気のある素敵な神社でした。