2010年 八丁味噌のできるまで その1


2010年に愛知県岡崎市にある八丁味噌を訪ねたレポートです。

八丁味噌という味噌をご存知でしょうか?

愛知県を中心に東海地方で愛されてきました。

徳川家に献上した歴史的なお味噌です。

現在作られているのは愛知県岡崎市にある2店舗。

それぞれの工場見学ができることを聞き行くことになりました。


工場見学をする2ヶ所のお店のうち

カクキューさんに訪れました。



NHKのドラマのロケ地で使われたレトロな建物の中、

拡声器を持った女性が現れました。

工場見学のガイドさんです。

見学のスタート。


見学者は20名ほどです。

我々以外も、時間のローテーションにわけて何組も周るようです。


八丁味噌の名前の語源は

徳川家康岡崎城より

西へ八丁(約870m)にある八帖町(旧八丁村)の2店で

江戸時代に生産されたことから

八丁味噌」と名づけられました。



ドラマのセットで使われたこともあり

旧郵便ポストがあったりして

懐かしい雰囲気。


味噌蔵を利用した

昔の味噌作りを再現した展示場に移動します。


入り口にひときは目立つレトロな看板が展示してあります。

引け面の大男と少年がイメージ画で使用。

豊臣秀吉の幼少期の名「日吉丸」と

のち家臣となる蜂須賀小六との出会いの絵です。

なぜこのシーンが使われているかというと

日吉丸の足元に敷いている「こも」が

カクキューさんから盗まれたものらしい。

ものすごくマニアックなつながりでしょう。





昔の作業する様子を人形を使い再現しています。

当時の作業着や海外用の味噌のパッケージの展示なども

八丁味噌の作られる方法を簡単に解説すると

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丸大豆をふるいにかけて選別→洗浄→水に浸す→蒸し釜で蒸す

→蒸されたものを拳大にする(味噌玉)→麹(こうじ)をつける

→室に敷きつめ豆麹を作る→味噌玉と塩、水を混合

→桶に仕込み、石を積み上げて二夏二冬をかけて熟成→完成

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桶で熟成させる過程は昔ながらの方法を守っています。

熟成させる桶の場所の移動。

巨大な桶に石を積み上げています。



桶は地面に直接ではなく

金属性の頑丈な枠の上に乗せられています。

地震がきた時、枠の下に非難のためだとか。


石は無造作に積み上げられていますが

簡単な地震崩れることはないそうです。

石積み専門の職人さんがおられるそうです。


外にでると空になった桶があります。

ここでガイドさんからクイズ。

「6トンもの味噌が入る巨大な桶は特注で作ってもらっています。

さて、お値段はいくらだとおもいますか?」

「・・・・・・・」(;^_^A