箕面の猿


ここのところ都心に野生の動物が現れて

テレビなどで話題になることがあります。

自然界に食べ物が減ってきたのでやってくることが多いらしい。

特に熊による被害が目立つように思います。




私が小学生の頃、

毎年晩秋になると

必ずニホンザルが民家に現れました。

通学の時に屋根の上にいるサルを眺めながら

学校に通うのが恒例でした。

当時の住んでいた地域は新興住宅街で

猿が住むような里山のふもとではありません。

車がビュンビュン走っているような場所。

比較的、都会なので野生の猿だなんてとても珍しい事です。

「この猿ってどこからやってきたのだろう?」

考えられるのはただひとつ、

隣の市に箕面市(みのお)があり、

そこが野生のニホンザルが出没する有名な場所なので

そこからやってきたのかもしれません。


箕面市には箕面山があり

阪急電車箕面」駅からの箕面の滝まで自然山道がつづいています。

大阪近辺の人たちにとって、気軽に自然を楽しめるスポットです。

子供の頃は温泉施設もあることから

遊びに連れていってもらいました。

デートコースとしても人気です。




自然を満喫できることも楽しめるポイントですが

野生の猿が人の持つ食べ物を狙って

襲いかかってくることもあり

ちょっとした肝試しにもなりました。

猿の頭数がピークな時期は、

滝のふもとの食事処に金網の檻があり

その中で食事をするハメになっていました。

動物園と逆転状態です。

動物園の動物の気持ちがよくわかりました。(笑)






しかし、近年では猿を見かけることがなくなりました。

人を襲っていた時期は

猿たちに観光客が餌を与え

3年周期で出産していた猿が

1年周期となってしまったため頭数が増えたことで

定員オーバー状態。

餌を与えると罰金という制度を設けたので

猿たちは別の場所へ移動してしまったというのが

実情です。


猿が名物でなくなったけれども

四季を通じての美しい風景や

レトロな建家や昆虫館など見所はたくさん。




紅葉を塩漬けしたものを

甘い衣で揚げた『もみじの天ぷら』が名物。

揚げたてで頂けます。