オカルト漫画
多様化する漫画の世界。
昔の週刊漫画雑誌にかならず掲載されていたオカルト漫画。
最近、オカルト漫画がヒットしたという話を聞いたことがありません。
オカルト漫画の大御所といえばつのだじろう先生。
30年以上昔の週刊チャンピオンで連載されていた「恐怖新聞」は
当時の子ども達の多くを震え上がらせたものです。
夜な夜な届けられる「恐怖新聞」。
その新聞を読んだものは未来の出来事を知ることができるかわりに
1日読むごとに100日寿命が縮んでいくというストーリーです。
怖がりだった私は読むことを避けたいと思いつつ
おもわず読んでしまったくちです。
話は新聞の内容は幽霊の話だけでなくUFOやネッシーなど
オカルト現象も盛り込まれていて面白いものでした。
主人公が美少女が魔女という設定の
恐怖新聞が和の恐怖だとすると
この漫画は洋の恐怖。
同じ路線の梅図かずお先生のオカルト漫画は
怖すぎて本すら開くことができないくらいです。
今は平気なので名作「おろち」など
巧妙なストーリーとインパクトのある絵はすばらしい。
少し毛色のちがいますが
藤子不二夫A先生の「魔太郎がくる」も面白い。
普段気弱でいじめられっ子の魔太郎が
魔術を使って復習するストーリー。
当時、安孫子先生と藤本先生の連名で「藤子不二夫」としていたので
ドラえもんの絵タッチとあまりにも違うので不思議でした。
あまり知られていませんが
カルトな人気(?)の森由起子先生のオカルト漫画。
ご本人は真剣にオカルト漫画を書かれているのですが
異常な設定やストーリーが笑いを誘うのです。
「A型血液の少女」や「B型血液悪魔の誘惑」などの
恐怖血液型シリーズはおもわず笑ってしまう傑作。
血液型の性格にあわせた主人公が恐怖の世界に巻き込まれます。
森先生の漫画の魅力をなかなか伝えきれません。
タイトルは忘れましたが
新興宗教の信者の主人公がとある家に訪ねた時
トイレを借りようとお願いしたのですが
「うちにはトイレはありません」と断固貸してくれないのです。
「トイレのない家なんか聞いたことないわ」と
限界がきた主人公は無理に家の中にあがりこみます。
しかし、探しても探してもトイレはありません。
トイレは無いはずです
実はその家の住人は宇宙人だった・・・
古い少女漫画タッチとこのたまらないストーリーが
読者の心を鷲づかみするのでした。