ブレードランナー


ブレードランナー」。

1982年に公開されたアメリカ映画です。

監督は「エイリアン」のリドリー・スコット

フィリップ・K・ディレック「アンドロイドは電脳羊の夢を見るのか?」が原作です。


未来の世界をリアルに描き、

その後の映画シーンに多大な影響を与えました。

舞台は2018年。





環境破壊により人類は他の星に移住し、

残った人々は高層ビルの立ち並ぶ大都会に住んでいます。

そこは、巨大なネオンや屋台が立ち並ぶ下層の人たちと

ビルの高層に住む人たちがいます。


夜の繁華街から始まるシーン。

巨大なネオンには芸者が映し出され『わかもと』というCMが流れます。

屋台では日本語を話す店主がヌードルを売っています。


何となく馴染み深いなと感じたところ

リドリー・スコット監督が映画のシーンをイメージにするにあたり

以前日本の大阪に訪れた際みた、ネオン街のような世界にしたかったそうです。

大阪名物グリコの大看板のある道頓堀あたりかな。


その未来観を具体化したデザイナーがシド・ミード

元々は未来の車のデザインを依頼するため起用しました。

シド・ミードは「工業製品は、使われる環境や状況がセットでなければならない」

というポリシーの持ち主で未来の車だけでなく

未来都市の背景に提案したそうです。

その世界観に感動した監督は、作中の工業製品のデザインも依頼したそうです。





主役のリック・デッカードハリソン・フォード

電子工学によって造られた人造人間「レプリカント」は

人間に変わって過酷な奴隷労働をさせられていました。

レプリカントは安全装置のため寿命は4年。


人間に絶対服従とされていたレプリカントですが

数年経つと感情が芽生え、人に逆らうようになってきました。


主人公のリックは、

逆らうレプリカントを「解任」させるのが任務です。


そんな中、遠い星の開発のため送り出されていた最新レプリカント「ネクサス6型」たちが

一団の人間を殺して、帰ってきてしまいます。


「ネクサス6型」たちを解任させるべくリックが彼らに接近していくというストーリー。


人造人間だけどレプリカントとして生まれてきたことへの悲しみや

人が彼らに対しての扱い方への憎悪が繊細に描かれています。


当時、SF映画といえばアクションが中心でしたが

ブレードランナーは感情というのはどこから生まれてくるのだろうか?と

考えさせられます。

未来の世界のSFではありますが、スジ通った良作です。


今度、30年後の世界を描いた新作映画「ブレードランナー2049」がやってきます。

ぜひ観にいきたいと思っています。